大江慎也&The Roostersの軌跡

その昔、ルースターズというバンドがあって、SからZに変わって、大江さんが復活して・・・

ルースターズに対する思い入れ (1997.9.20)

ルースターズに対する思い入れ / 吉田さん (1997.9.20)

僕がルースターズを知ったのは1991年、高校1年の時だ。
BOφWYなどのベースを弾いてた頃。
「布袋の『C'mon Everybody』やろうや」
バンドでそんな話が持ち上がった。

数日後、ギターのやつが「他にもやってるバンドがいる」と言った。
「で、その2曲目がな『やりたいだけ』っちずっと言って終わるんやぁ。」
(僕は大分出身なので、当時の会話をリアルにする為に大分弁で失礼します)
「???」わけがわからなかった。そんな歌があるん?

そいつの担任の先生が「どうしようもない恋の唄」や
「Leather Boots」などをコピーしていたので、何曲かは知っていた。
何はともあれ、1stと2ndが入ったテープとバンドスコアのコピーを渡された。

「FOOL FOR YOU」「Sitin' on the Fence」だけはビビっと来た。
しかし、他の曲は聞き流し。 一応ダビングしてテープを返した。
そのダビングしたテープを聴いているうちに、気が付けば中毒になっていた。
メンバーの名前も、いつ解散したかも、現在のメンバーの活動さえも
わからない、僕の中では謎だらけのバンドだ。

ようやくメンバーの名前を覚えた頃、2枚組のベストアルバムを買った。
「CMC」までは聞いたことがあったので、この調子がガーッと
続くんだろうと思っていた。 
今では大好きな「Sad Song」も受け入れなかった。
「SOS」からはヴォーカルも違う。 何だ、このバンドは。

リアルタイムで聴き始めたのは花田氏のソロ「All or Nothin'」からだ。
だからもう10年早く生まれていたら、と良く思う。
80年頃は、幼稚園にも行く前で、両親も演歌ばっかりだったから
当時のロックなんて少し夜更かしをして見ていた「ザ・ベストテン」に
出ていた横浜銀蝿ぐらいしか知らない。

でも、ルースターズを聴くと、その幼い頃の情景が目に浮かぶ。
決して古臭いというのではなく、「あぁ、この頃にやってたんだな」と 
思ってしまうのだ。
もしかしたらルースターズがTVに出た時に偶然見ていて、
脳のどこかに記憶がこびりついているのかもしれない。