大江慎也&The Roostersの軌跡

その昔、ルースターズというバンドがあって、SからZに変わって、大江さんが復活して・・・

ルースターズとの出会い (2002.08.26)

ルースターズとの出会い / MekeMekeさん (2002.08.26)

ボクがルースターズを聴くきっかけになったのは「ニュールンベルグ~」発表の頃、『音楽専科』に載っていたインタビューを読んで興味を持ったからでした。
すぐにレコード店に行って12インチを買ってきて、弟と一緒に聴いたんですが、2人で「すげえ、コレすげえよ!」を連発してた記憶があります。
ドラマー志望の弟は池畑氏のドラミングにハマり、『THE ROOSTERS』『a-GOGO』、それと今となってはレアな「LET'S ROCK」の初回プレスのシングルをいっぺんに買って来ました。
それに代わりボクは『INSANE』を購入し、バンドスコアも買って練習を始めました。
しかし次の『C.M.C.』から“何か違うぞ”と感じ始めたのです。

確かにタイトル曲は痛快この上ない爆裂ぶりでした。
が、全部を通して聴いてみるとなんか噛み合ってないみたいな印象を持ったのです。
そして大江の病気に池畑氏の脱退。
弟は「池畑がいないんじゃおもしろくないよ」と言ってファンをやめてしまいました。
これからどうなるんだろう?と思いながら自分もなんとなく彼らとは疎遠になっていきました。

ある日TVのCMから当時ハマっていたUKのニュー・ウェーブっぽいギターの音色とともに「♪1、2、3、4、GOGO In The Sky ♪」と聞き覚えのある声が流れて来ました。クレジットを見るとルースターズだ!
するとファンをやめたハズの弟がちゃっかり『PHY』を買っていたのです。
弟は「やっぱ大江はかっこいいよ」と言ってました。
今度はボクが主導で『DIS.』や『GOOD DREAMS』を集めていきました。
音楽性は変わってもこの人の存在は不変だな、そろそろライヴ行ってみようかなと思っていた矢先、大江脱退です。

そろそろギターが弾けるようになったボクは花田ルースターズを徹底的にコピーし、バンドで演りはじめました。でもなんか違う。
花田ルースターズは徹底的に押しで攻める感じの音で、初期の危うさや、中期の繊細さをあえて否定するような音に思えて来て痛々しかった。
ようやくボクもそこで大江慎也の存在の大きさに気付き反動でバンドもやめてしまいました。

ボクら兄弟のルースターズはここで終わってしまったのでしょう。
解散ライブが行われたのも知らず「ルースターズはいつの間にか解散していた」という印象しか当時はありません。

このサイトを発見して久々にファーストから聴き直してみましたが、
やっぱり良いです。
(皆さんがここで書かれている大江ソロの頃のライブでの悲惨さを観てないからかも)
ボクの脳裏にはファーストでのあのカッコイイ姿が今も焼き付いています。