大江慎也&The Roostersの軌跡

その昔、ルースターズというバンドがあって、SからZに変わって、大江さんが復活して・・・

流転の8年間 (ディスコグラフィ)

■THE ROOSTERS / 1980.11.25 COLUMBIA AF-7017-AX
SIDE-1
テキーラ
恋をしようよ
カモン・エブリバディー
モナ
フール・フォー・ユー
ハリー・アップ
イン・アンド・アウト

SIDE-2
ドウー・ザ・ブギー
新型セドリック
どうしようもない恋の唄
気をつけろ
ロージー

「腑抜け野郎の脳天をたたき割れ!」これがアルバムのコピーです。
A面は「IN AMD OUT」で締めるというカッコイイ作り。 B面は切ない「どうしようもない恋の唄」が秀逸です。

 

■ROOSTERS a-GO GO / 1981.6.25 COLUMBIA AF-7053
SIDE-1
RADIO SHANGHAI(WIPE OUT)
N LIPSTIC ON YOUR COLLAR
ONE MORE KISS
SITTING ON THE FENCE
GIRL FRIEND

SIDE-2
DISSATISFACTION
FADE AWAY
BACILLUS CAPSULE
FLY
I'M A MAN
TELSTAR

「明るい青少年のためのロックンロール!はやくも飛び出した青春のロックン
ローラー、ルースターズ第2弾!」という、その後の変貌からは全く似つかわ
しくない歯の浮くようなコピーです。
ジャケットの表裏が大江と花田、中袋が池畑と井上のアップ写真。
ライナーノーツによると、大江のいう「最新型R&R」がこれだそうです。
「SITTING ON THE FENCE」って、すべてのロックの要素がいっぱい詰まった
究極のロックンロールだと思います。

 

■INSANE / 1981.11.25 COLUMBIA AZ-7129-AX
SIDE-1
Let's Rock(Dan Dan)
WE WANNA GET EVERYTHING
BABY SITTER
ALL NIGHT LONG
FLASH BACK

SIDE-2
CASE OF INSANITY
IN DEEP GRIEF

 

■DIS / 1981.6.25 COLUMBIA AF-705DIS3
SIDE-1
SHE BROKE MY HEART'S EDGE
I'M SWAYIN' IN THE AIR
SHE MADE ME CRY
DESIRE

SIDE-2
SAD SONG
風の中に消えた
夜に濡れたい
JE SUIS LE VENT

「孤高のロックバンド ザ・ルースターズ その新しい姿をついに見せる、6th!」が、このアルバムのコピーです。
大江慎也の体調が回復し、待望のアルバムとなりました。
「美しい」というイメージが湧いてくるアルバムです。

 

■GOOD DREAMS / 1984.4.21 COLUMBIA AX-7394
ゴミ
グッド・ドリームス
C M.C.(ヘルス・ミックス)
ハード・レイン
ドライヴ・オール・ナイト(クラブ・ミックス)
ニュールンベルグ(ヘルス・ミックス)
カレドニア(リミックス)
オール・アローン


7人ルースターズになって初めてのLP。内容は、どうも散漫ではあるが、タイトル・チューンの”Good Dreams”が気に入ったのでまあいいかなと・・・。大江が戻っては来てもかなり心配ではあったんで、このリリースは嬉しかった覚えがあります。

1stに衝撃を受けた身としてはかなり遠いところへつれて行かされた様な気になりつつも、ここで負けてはいかんと、必死にこればっかり聴いていたと言う思い出の一枚です。
暑い夏の夜にさしかかった頃に聴くと頭がぽーっとなったりしました。
秀逸なのが、”All Alone”で、行き場のない感じを最大限に引き出して、えらくセンスの良い選曲だなと思いました。
”Good Dreams”は今聴くと安藤のKey.がイントロでいい味出してます。
とにかくこの頃はこの7人に心底参っていて、何の批評的視点も持てませんでした(笑)。
H.Sさん (1998.3.15)

 

■PARANOIAC LIVE / 1984.10 COLUMBIA 34HC-345
JE SUIS LE VENT
I'M SWAYIN' IN THE AIR
HEART'S EDGE
DRIVE ALLNIGHT
COME ON TO ME
ニュールンベルグでささやいて
I'LL BE EYES
FEMME FATALE
TONIGHT
CASE OF INSANITY
SAD SONG
GOOD DREAMS
I'LL BE EYES(Inst.)

収録は、1984.7.15 ラフォーレミュージアムとなってます。

 

■φPHY / 1984.12.21 COLUMBIA AF-7334
SIDE-1
VENUS
COME ON
DOWN DOWN
HEAVY WAVY
BROKEN HEART

SIDE-2
FEMME FATALE
STREET IN THE DARKNESS
MESSAGE FROM・・・・・
LAST SOUL
PUNISHMENT

 

私が大江の狂信的なファンになることを決定づけたアルバムです。
レコーディング中に大江が来なくなったり、十分な音作りが出来なかったりと、バンドが不安定な状態で制作されたアルバムだそうで、花田も後の雑誌インタビューで、「アルバムの善し悪し以前に、あの頃のバンドの状態がすごく嫌だった。 ギター投げて帰ったりしてたんですよ」と語っています。

 

■SOS / 1985.7.21 COLUMBIA AF-7405

 


■ネオン・ボーイ (NEON BOY) / 1985.9.21 COLUMBIA AF-7379
ネオン・ボーイ
ストレンジャー,イン・タウン
ユヌ・ブティト・イストワール
ハーレム・ノクターン
アウト・ランド
あの娘はミステリー
ドント・ユー・クライ
ラブ・スイート・ドリーム
マイ・ファニー・フエイス
白日夢

 

■KAMINARI / 1986.11.1 COLUMBIA AF-7430
OH! MY GOD
CRIMINAL ROCK
CRAZY ROMANCE
PRECIOUS
WARM JETTY
BLUE NIGHT
GIRL
NO NO NO
SEARCHIN'
DARK CRISTAL


これほどカッコイイアルバムがあるだろうか。
一曲目のOH! MY GODでトビました。 贅肉のない研ぎ澄まされたストレートなロック。 とにかく下山のギターが冴えてます。
これからはこう行くぜみたいな、強烈な意思表示を感じるアルバム。
凄いパワーを持ったアルバムだと思いました。

 

■PASSENGER / 1987.9.1 COLUMBIA AF-7463
PASSENGER
HURT BY LOVE
BURNING BLUE
GOOD NIGHT,GOOD MORNINNG
WATCH YOUR STEP
THE WING
A-RE
SEIREN
STRANDE LIFE
WRECK MY CAR

 

■FOUR PIECES / 1988.5.1 COLUMBIA AF-7484
GUN CONTROL
再現できないジグソウ・パズル
鉄橋の下で
LAND OF FEAR
[Standing at]THE CROSS ROAD
EVERYBODY'S SIN
NAKED HEAVY MOON
曼陀羅
LADY COOL
予言者

このアルバムは下山淳の曲が前の2枚より、さらに多くなり、下山メインのアルバムという印象が強くありました。
花田が抜けて下山が中心のルースターズができるのでは?2回目のボーカルチェンジもあり?と本当に思っていました。
アルバムの曲は、ベース、ドラムがかわって強力になったリズムに支えられた、下山の妖しいギター、度胸が据わってかっこよくなった特に、2,3曲目は秀逸だと思いました。
多謝さん(1999.6.16)

 

■FOUR PIECES LIVE / 1988.5.1 COLUMBIA 32CA-2716
GUN CONTROL
再現出来ないジグソウ・パズル
NAKED HEAVY MOON
OH! MY GOD
EVERYBODY'S SIN
鉄橋の下で
HURT BY LOVE~LAND OF FEAR
CRAZY ROMANCE
LOFT 1981 曼陀羅
NEON BOY
NO NO NO
THE CROSS ROAD
C.M.C.
PASSENGER

 

■unreleased / 1987 VICE RECORDS ECD-1002
1.SATURDAY NIGHT
2.BYE BYE MY GIRL
3.I'M TALKIN ABOUT YOU
4.BYE BYE JOHNNY
5.TELL ME YOUR NAME
6.SITTIN' ON THE FENCE
7.HIPPY HIPPY SHAKE
8.BABY I LOVE YOU
9.LITTLE BY LITTLE
10.I WANT SOMETHING ELSE TO ME
11.UNDER MY THUMB
12.ALL RIGHT ALL RIGHT
13.ONE MORE KISS(LIVE)
14.恋をしようよ(LIVE)

1stの選曲から漏れたのか、何らかの理由で発表されなかった曲集です。
1stと同時期に録音されたもので、R&B系が多いです。

 

■LOFT 1981 / 1989 CAPTAIN RECORDS GONG-6004
1.TELSTAR
2.COME ON
3.FADE AWAY
4.MONA
5.KING BEE
6.どうしようもない恋の唄
7.SHE DOES IT RIGHT
8.I'M A MAN
9.ROSIE
10.LEATHER BOOTS
11.SITTIN' ON THE FENCE
12.DISSATISFACTION
13.恋をしようよ
14.テキーラ
15.DO THE BOOGIE

新宿ロフトでのライブ(1981.3.15)を収録したもの。
「マスターテープの不良品のため音質が多少ドロップアウトしてます」という
断り書きあり。 聴きづらいですがパワーを感じます。

 

■ROCK’N ROLL BIBLE / 1993.5 KING'S WORLD RECORDS KWCD-801
1.AROUND AND AROUND
2.WALKING THE DOG
3.ONE MORE TRY
4.TAKING ABOUT YOU("TAKING"は"TALKING"のミスと思われます。
日本コロンビア版では TALKIN' 'BOUT YOU)
5.THE BOOGIE(日本コロンビア版では未収録)
6.CHANCE
7.DO THE BOOGIE
8.HONEST I DO
9.KING BEE(日本コロンビア版では I'M A KING BEE)
10.I'M A MAN
11.PAIN IN MY HEART
12.HAVE A MERCY(日本コロンビア版では”MERCY,MERCY”同じ曲です)
13.BYE BYE MY GIRL

”デビュー前の貴重な未発表作”で'80.7~9にかけて東京と福岡
でレコーディングされたものらしいです。
後日、日本コロンビアよりリミックスされ再リリースされました。

 

■LEGENDARY LIVE 80’S / 1993.5 KING'S WORLD RECORDS KWCD-802
1.COME ON
2.FADE AWAY
3.MONA
4.どうしようもない恋の唄
5.SHE DOES IT RIGHT
6.ROSIE
7.LEATHER BOOTS
8.SITTIN' ON THE FENCE
9.DISSATISFACTION
10.恋をしようよ
11.C'MON EVERYBODY
12.TEQUILA
13.LIPSTICK ON YOUR COLLAR(KING'S版では"COLLAR"が"COLOR"とミス)
14.TELSTAR

”デビュー前の貴重な未発表ライブ”で「a-GO GO」発表後の'81.9に博多のライブハウス「80'S FACTORY」のライブで一部新宿ロフトでの音源があります。 
音質悪いのが気にならないくらいのパワーを感じます。

 

■その他
『人間クラブ』 PORT-002 PORTRAIT
     ”ルースターズの前身BAND”人間クラブ”幻のスタジオ・テイクのCD化”

『GLITTER/南浩二』 COCA6837 日本コロンビア 1990.10
     ”ルースターズの前身バンド「人間クラブ」、その伝説のヴォーカリスト

     南浩二が放つ、初のソロアルバム”

このアルバムには花田氏以外の初期ルースターズメンバーが参加しており、

大江氏も3曲目で作詞、7曲目で作詞作曲ギターコーラスで参加しています。
なお、プロデュースは下山淳。

 

■I'M A KING BEE ~ early sounds of the roosters ~ / 1999.9 TRIAD COCP-50151
1.Bumble Bee
2.新型セドリック
3.Hey Girl
4.ロージー
5.I'm a King Bee
6.Lonely Boy
7.気をつけろ
8.Carol
9.One More Kiss
10.通りで見つけた女の娘
11.All Right All Right

とにかく格好良い。 その一言に尽きます。
それは大江自身が楽しんで演っているからだと思います。
これこそが大江慎也のやりたかったルースターズなのだと思います。

録音時期は1979年~80年だそうです。
ずうーっと寝かせてあった音源が20年経った今、こうして聴けるなんて何て私は幸せな男なんだろう。
当たり前の事ですが、これを聴くと巷に溢れている雑多な音楽が色褪せて聞こえます。

 

■20周年記念 アナログジャケット仕様CDリリース / 2000.03.189 TRIAD COCP-50258~50263
ルースターズデビュー20周年記念としてアナログジャケット仕様のCDが再版されました。(再版は大江在籍時の6枚です)
CDジャケットが紙になっていて、アルバムを小さくしたような格好です。
ルースターズの音源は随分前にCD化されていますが、それと聞き比べてみると音にメリハリがあって音質が格段に向上しているのが分ります。
ボーナストラックとしてシングル版やライブ音源が収録されていて、既にCDを持っている人も買い直す価値ありと思います。

ということで、よりクリアになった大江のボーカルと音圧がアップした演奏に満足しています。 長年の不満が少し満たされました。