大江慎也&The Roostersの軌跡

その昔、ルースターズというバンドがあって、SからZに変わって、大江さんが復活して・・・

大江慎也とルースターズに関する私の記憶 (1999.02.02)

大江慎也ルースターズに関する私の記憶 / akikoさん (1999.02.02)

私が始めてルースターズ大江慎也の名前を知ったのは、83年ごろに雑誌か何かに載っていた作家の松浦理恵さんのインタビューを読んでいる時でした。
(私は別に松浦さんのファンだったわけではなく、偶然読んだ記事でした。)
松浦さんがその当時気に入っているものの中にルースターズがあり、大江慎也さんと結婚したい、みたいなことを言っていたと思います。
その記事の片隅に載っていたa-go goのジャケットの写真から何故か目が離せなくなったことを憶えていますが、その時はそれっきりルースターズのことも大江のことも忘れてしまいました。

同じ頃、ラジオのオーディオ製品のCMでルースターズのvenusが使われていて「誰の曲なんだろう」といつも思いつつも、そのうち忘れてしまいました。

大江がルースターズを脱退した時も、そのころは別にファンだったわけではありませんが、雑誌の記事を、何故か読んでいます。
大江が(多分アマチュア時代)楽屋かどこかに高倉健(だったと思う)の写真かポスターを飾っていたこととか、大江が花田をルースターズに入れたのは顔が良かったから、とか、そんなことが載っていたように思います。
肝心の大江の脱退の理由に関しては、体を壊したから、というふうなあいまいな記憶しかありません。

その後、KAMINARI発表の前後に、友人から「これ聴いてみて」と
渡されたのが、φphyでした。
その1曲目を聴いたとき、「あ、あの曲だ」とそれまで忘れていたことが1度によみがえってきました。 
それからは大江時代のルースターズにハマリまくってしまったことは言うまでもありません。
その友人とは「大江慎也は凄い詩人だ」と意見が一致しました。
それと平行して花田ルースターズもやっぱり好きだったのでよく聴いていました。 
そのころ雑誌のインタビューで下山が花田の悪口(?)を言っていて、思わず下山が好きになりました。(でも花田も好きでしたよ。)

ルースターズは最後のアルバムfour piecesをレコーディングする時からすでに解散が決まっていたと、花田が言っていました。 
そのfour piecesのアルバム評で「花田も下山も歌が上手くなった」と雑誌に載っていて思わず笑ってしまいました。

ルースターズが解散した時は、すでにルースターズ大江慎也という式が出来上がっていたので、やっぱり、という感じであまりショックではありませんでした。 
当時、ちょうど受験生だったので、解散ライブに行けなかったことがとても残念でした。
解散ライブで、最後までルースターズに残り、ライブでも何曲も歌った花田に対してよりも、CMC1曲だけを歌った大江に対する拍手のほうが大きかった、という記事を読んで「花田さんかわいそう。
でも仕方ないよな。」と思いました。

私が大江のソロを聴くようになったのは、ルースターズが解散してからでした。
peculiar発表後、ポートレイト時代のものも、いくつもレコード店を探しまわってみつけました。 
そのころから音楽雑誌をまったく読まなくなったので、大江に関する情報も(もともと少なかったのですが、)全く入ってこなくなりました。 
それでも、レコード店に行くたびに大江慎也のコーナーをチェックしていましたが、will powerを見つけてからは音沙汰がなく、いつのまにかチェックすることもしなくなっていました。