■ジャパンでの大江さんのこと / yukiさん (1999.09.23)
ロッキン・オン・ジャパンの大江慎也のインタビューを読みました。
もう何遍読んだか分からないぐらい、繰り返し読んでいます。
ルースターズがデビューした時、私は小学生でした。
だから、リアル・タイムでルースターズを聴いたことがありません。
でも「ロージー」を初めて聴いた時の衝撃は今でもはっきり覚えています。
80年代初頭に、日本にもこんな素晴らしいバンドが存在していた、という驚きもあったのですが、なによりも大江慎也のボーカル、曲、詩、全てが衝撃的でした。
(だから、私にとってのルースターズは、大江慎也がいた時までになってしまうのですが・・)
それから、ルースターズを狂ったように聴き続け、大江慎也の存在は私の中で特別なものになりました。
もし、隠遁生活に入る前の大江慎也を目の当たりにしていたなら、「彼は、もう過去の人だ」と諦めることができたのかも知れません。
でも、その頃さえ知らない私はずっと、いつか戻ってきてくれると信じてきました。
だから、今、曲を作れずにいる現実、そしてずっと引きずり続けてきた精神的な痛手を知って、とてもショックを受けています。
彼は、ずっとこんな風に苦しんできたのでしょうか・・。
それではあまりにつらすぎます・・・
ただその現実を知った今でも、私はやっぱりルースターズにこだわり続けるし、かすかな希望をもって大江慎也の復活を願っています。
アルバムも出ましたが、ルースターズをリスペクトするバンドはたくさんあります(特にガレージ・シーン。
ミッシェルのDo The Boogieはカッコ良かった)でも大江慎也ほど「カリスマ」と呼ばれるのにふさわしく、才能のある人間は現われないでしょう。
時代錯誤といわれても仕方ないかもしれませんが、私はそう信じています。
よく知りもしないのに偉そうに、と思われるかも知れませんがリアル・タイムで彼らを知ることのなかった人間にも、これだけ多大な影響を与えているんだ、ということを知ってほしくて書きました。