大江慎也&The Roostersの軌跡

その昔、ルースターズというバンドがあって、SからZに変わって、大江さんが復活して・・・

Alternative Music@熊本バトルステージ (2003/11/16)

Alternative Music@熊本バトルステージ(2003/11/16) / 大滝さん (2003.11.16)

会場は熊本のアーケード街の雑居ビルの中にあって、詰めれば3~400人くらい入れそうなライブハウスでした。
前座で地元のバンドが2つ出ていて、各30分くらいずつ演奏したようです。
2つ目の前座の後半から、徐々にお客さんが増えてきて、オルタナティブミュージックの始まる前には、大体100くらいは入っていたかと思います。
年齢層は高めで、中にはちらほらと若い人も。

私はせっかくの遠征なので、最前列に近い辺りを陣取って待つ事にしました。
立って待っている間もそわそわ、力が入ってしまって手に汗握って待ちました。
周りにいるお客さん達も、同じようにそわそわが抑えられないようで、登場前から「おおえ~!」と叫ぶ人も。

ギター、ベース、ドラム、の3人に続いて、実際に大江君が出てきた時には、思わずそれだけで涙ぐみそうになってしまいました(苦笑)。
大江君は青っぽいサングラスに、中国風模様が織り込んである黒いサテン布地のパジャマ姿。(もちろん、上下ともです。)
私にとっては、大江君っぽいセンスの衣装だな~って感じでした。
(大江君なんだから、大江君っぽいセンスってのも、何だかですが。)
噂どおりちょっとふっくらしていました。
サングラスの中の目は、、、大江君の目!でした。

思っていたより長いライブで、新曲を中心に、アンコール2回まで入れて1時間15分くらい。
オルタナティブミュージックというバンド名そのものという感じの、ルースターズ時代とも、ソロ時代とも違う、大江君のかき鳴らす痙攣のような感じのギターと、英語と日本語が混在する、鬼気迫るボーカルが印象的でした。
ルースターズ時代の曲は、ライブ後半と2回のアンコールに、CMC、Let's Rock、ガールフレンド、Sad Song、Fade away、の5曲でした。

大江君は、全曲ギターを弾き、汗だくで唄い、ギターをかき鳴らし、ライブ前半で弦を切るほどでした。
登場時は彼自身も少し緊張してる感じがしましたが、徐々にハイテンションになってきて、ほんとうに調子よい感じ!
MCはありませんでしたが、ステージをギターを弾きながら左右に動き回って、左右のお客さんも彼が目の前にくるたびに、手をあげて応えていました。
アンコールでは、大江君はサングラスをはずしていて、ああやっぱり大江君の目だ~~!と、嬉しく思いました。
メンバー1人ずつと演奏中に笑顔で顔を見合わせていたりと、本当に楽しそうにしていました。

独特の緊張感みなぎる雰囲気は昔と変わりないですが、ステージ上で演奏中にこんな笑顔を見せる大江君というのは、私は初めて目撃したかもしれません。
そもそも、こんなにギターを弾く大江君を見たのも初めてです。
私がルースターズのライブに行っていたDISの頃以降と、ソロ時代は、曲によっては弾いていましたが、ほとんどボーカルに専念していましたから。
もしかして本当は、ギターもっと弾きたかったのかも?って思います。
本当に、ギターを楽しそうに弾いているので。

オルタナティブミュージックのメンバーですが、常に大江君の一挙手一投足に集中しつつ演奏していました。
福岡の無名の方達らしいですが、演奏はしっかりしているし、大江君を非常にリスペクトしていて、彼を盛り立てようと全力を尽くしているのが伝わりました。
とても良いメンバーに恵まれていると思います。

後ろの方で見ていた夫も、大江君のあの特異な存在感に圧倒されたようで、何だかすっごい人だなあと思ったそうです。
ステージ上でのテンションとはうらはらに、普段はじっと黙考しているタイプの人なんだろうなあとも思ったそうです。

期待と不安と両方を抱いて遠征しましたが、まさかこんなに素晴らしいライブを経験できるとは、感無量です。
大江君本人が楽しんでいるということが、何よりも嬉しかったです。
それから、良いメンバーに恵まれているらしいということも。

11月22日にジプシーズの福岡ライブにゲスト出演するそうですが、残念ながら、都合でこの日は遠征できません。
東京で再び見られるのが待ち遠しいです。