大江慎也&The Roostersの軌跡

その昔、ルースターズというバンドがあって、SからZに変わって、大江さんが復活して・・・

大江さん、そして菊について思うこと (1998.05.08)

■大江さん、そして菊について思うこと / 秋津さん (1998.05.08)

私は2年程前に人に誘われてたまたま行ったライブで初めて元サンハウスの菊のライブを観て以来、とても菊が好きになり、サンハウスが大好きになりました。
そのサンハウスが20数年振りに再結成するということで、先日3月1日に博多の福岡サンパレスというホールでライブがあり、東京から観に行きました。

そのライブは博多のバンドにはとても縁のある九州朝日放送のとあるディレクターの方が定年退職するということで、その方に感謝の意を表そうというのがコンサートの趣旨でした。
そのため、その方にゆかりのあるたくさんのバンドが出演しました。
ARBや花田裕之さんが下山さんや池畑さんと現在組んでいるバンド、元アンジーの面々、シーナ&ロケッツ、菊の今のバンドRuby、そしてサンハウスです。

そのライブで花田さんが「ロージー」を歌うのを初めて聴いて、とてもいい曲だなあと思い、初めてルースターズのアルバム「The Roosters」を聴きました。
そして初めて大江さんの歌声を聞いたのです。
このホームページもそんな縁でみつけました。

The Roosters」を聴いて感じたことは、ルースターズってとてもサンハウスの影響を受けているんだなあってことでした。
それに大江さんってきっと菊がすごく好きなんだなってこと。
「ロージー」はすごくいい曲です。
ここ一週間ほど私の部屋でパワープレイされています。
「ロージー」を何度も聴いているうちに、これは大江さん自身のことを歌っているんじゃないかと感じました。

事情はよく分かりませんが、大江さんは今精神的な問題もあって歌を辞めているそうですね。
私はなんだか大江さんが、福岡サンパレスでのサンハウスのライブを観ていたらいいのになあ、と思ってしまいました。
菊が歌う姿を観てほしいなあ、と。
サンハウス福岡サンパレスでのライブは私の感想としてはあまり良くありませんでした。
正直言って菊があまり良くなかった。
菊を愛する私としては複雑な心境でした。

福岡サンパレスでのライブが終わって、鮎川さんのHPの
ゲストブックなどで福岡サンパレスに行った人達の感想を読むと、みんな良かったと書いている。
良くなかったと感じたのは私だけだったのか?
本当にあのライブは良くなかったのか?
なんだかその後1ヶ月以上も悶々と、
自分の中で消化できないまま過ごしてしまいました。

そして今は私の個人的な感じ方としては、あのライブは良くなかったと思っています。
だけど私たちファンは、ただただサンハウスを観たい、観たい、と言う。
けれどサンハウスのメンバーそれぞれの現在の状況があり、いろいろな現時点での想いもあるだろうと思う。
そして現在の周りとの関係性もあるでしょう。
そんないろいろな事が混ざり合った結果として、あのサンハウスのライブでの菊があったんだと思う。

私はただなんか夢をしゃぶるみたいに、素晴らしいライブを観たいと望むのだけれど、相手は(菊は)生きているんだから、いろんな答えが返ってくるんですよね。
なんか「Rockは生き様だ」とか人はよく言うでしょう?
以前は「何だそれ?」とか思っていましたが、最近は本当にそうなんだなあ、と感じています。
それは“どうしようもなくその人自身であること”なのだと思います。

だからRockを続けていくことが、歌を歌い続けていくことが菊にとっての切実さなんだろうと菊を観ていると感じるのです。
それは別に格好良いことだけじゃなくて、情けなかったり、悲しかったり、みっともなかったりもするんだけど、それでも菊自身であるその切実さを表現し続けているということが、私にとってはとても凄いことだと思えるし、かっこいいとも思うのです。
だから大江さんにもそれを見せてあげたい。
菊は、あの菊は今も歌ってるよ。ああやって、と。

昨日も現在菊がやっているもう一つのバンド、Blues Lionのライブを観ていてそう感じました。

随分長くなってしまいました。
それでも私の思うところがうまく伝わっているかちょっと不安です。
すごーく勝手な本当に私個人の思いこみだけでいろいろと書いてしまいました。
ただこんなことを感じている者がいることをお伝えしたかったので。
最後まで読んでいただけたらどうもありがとう。
それでは。