大江慎也&The Roostersの軌跡

その昔、ルースターズというバンドがあって、SからZに変わって、大江さんが復活して・・・

新宿ロフト 5days -Person to person-(1985.1.15-19)

大江慎也というロックミュージシャン / mamikoさん(2000.3.19)

この広い空の下、大江を知ってる人が果たしてどれだけいるものかと、いつも考えていた。 
いたよ、ここに。 
たくさんの人が大江の事を今でも思っているなんて驚きだ!! 
それと同時にうれしくって思わずペンを???。

私がはじめて大江をみたのは、84‘8.29.新宿ロフト
それからは、近所でやったライヴにはほとんど行った。
当時私はライヴレポートなるものを書いていて、今でもそれは手元にある。
読み返すと、当時の記憶が鮮明に蘇る。
その中でも一番印象に残っているライヴの事を当時の文章のまま書くね。

85‘1.15-19新宿ロフト5days ーPerson to person-
16日 NO256
前日にチケットを買って入る。
オレンジ色の雨ガッパ(レインコート)を着込んで登場。 
どーしても着ている物が気になるらしく、しきりに服をさわりまくる。
2曲目では、そのカッパの中で唄う始末、突然、曲が、始まってると
いうのに楽屋にとびこみ、別の服をもってきたりする。
他のメンバーやスタッフ(大ちゃん)が心配して大江を見ている
ような気がする。
最後は客デンがついて、客も帰り始めているというのに、突然さくやまくんが、出てきて「もう一回やりましょうか!」と言って再び唄いだした。

19日  NO61
どうやら無事終わった・・・が、LASTは、真っ白なワイシャツと紺のズボンで2番目に登場、少しも動かず時折マイクをかたむけたり、指をこまかく動かすだけだ。 
「人間クラブ」のVO南浩二が来ていて、「南!」と、呼びながら楽屋に入って行く。
この間、VOは花田さんだ。
少したって今度は南さんが登場。 
大江はKeyのいすに座っている。
「慎ちゃん!」と呼ばれて「はい!」と答えながらステージに出てきて、とびきりの笑顔を見せて南さんを指さして「・・・ゴーストゥハリウッド」といった。

南さんが「大江慎也という、ロックミュージシャン」と言った。
一緒に唄うがまったく動かない。 
最後は、客をステージに上げてラストを唄うが、大江は別に表情を変えず、ただただ後ろにさがるばかりであった。
南浩二は18.19の2日間ゲスト出演

5日間のうち3日見に行ったけどいつも違っていた。
ライブで知り合う友達は、どこから聞いてくるのかいつもいろんな憶測を言ってくる。 
どれもこれも本当のことは、わからなかった。
わからないから大江を追いかけた。 
わからなくてもよかった。
ただ大江を見ていたかったから。 
それだけだった。
私が最後に見たのは、87‘8.2横浜教育会館だった。