大江慎也&The Roostersの軌跡

その昔、ルースターズというバンドがあって、SからZに変わって、大江さんが復活して・・・

ストーンズのカバーについて (1999.01.20)

ストーンズのカバーについて / C.G.さん(1999.01.20)

ストーンズのカバーの話が出てたので、また思い出話を。

僕はルースターズのデビュー前後('80-82)に北九州および博多で行われたライブをほとんど観ていますが、特にデビュー前のライブでは、ラインナップの約半分がストーンズのカバーでした。
正確に言うと、ストーンズ初期にR&Bをカバーしているものも含むので、カバーのカバーになりますが。

さらに、その多くのナンバーを、大江くん独特の訳詞で日本語バージョンで唄っていました。 これが、カッコ良かった。
例えば"CAROL"なら、「デリケートなママなら、ブッ飛んじまうぜ~」ってな具合の歌い出しでした。
オリジナルの英語の歌詞の意味を踏まえながら、ビート感あふれる日本語に直して唄う言語感覚は、のちのオリジナル作品にも活かされていると思います。

デビュー前は、バンドとしてのリハーサル時期でもあったわけですから、カバー曲を通じて、ルーズターズサウンドの骨格を作っていたのでしょう。
バンド名もストーンズの"Little Red Rooster"から取っているくらいですから、4人のサウンドを固める一番の早道だったのかも知れません。

この頃レコーディングされた音源やライブの音源は、のちに複数のレーベルからリリースされているようですが、残念ながら僕は聴いていません。
その中にも日本語バージョンって入っているのでしょうか?

あと、カバー曲で特筆すべきは、Dr.Feelgoodの"She Does It Right"でしょうね。
初期のライブでは、花田くんがボーカルをとる唯一の曲として必ずと言っていいほど演奏されていました。
ほぼオリジナルの完コピなんですが、大江くんのウィルコ・ジョンソンばりのギタープレイは鳥肌ものでした。
本家Dr.Feelgoodもライブアルバムにこの曲を収めていますが、聴き比べたらルースターズの方がカッコ良かったかも。