■Roostersとの出会いから現在まで / 滝本さん (1997.9.7)
Roostersとの出会いは1stの頃だからかれこれ16,7年の付き合いになる。
Roostersを知ってから日本の同じようなバンドをこれ程までに好きになったことはない.どうしても比べてしまうからだ。
Roostersを聴くまではこの手のバンドではMODSが好きだったのだが、MODSも聴かなくなってしまうほど.強烈なインパクトがあった。
私の中のRoostersは大江で始まり大江で終わっている。
その後のRoosterzも好きなのだが大江在籍時の様に熱中はできず、解散LIVEも後から知ったほどだった。
大江の声,ギターの弾き方,そして狂気性を感じる眼すべて好きだった。
そう,その振る舞いにわざとらしさが全く感じられないからだ。
それがあだとなってソロの大江はひどくなっていくのだが...
とにかく大江の一挙一動に注目をしていた。
Roostersは私が理想としているバンド体系をすべて兼ね備えていた。
無駄なMCは一切せずただただマシンガンのように演奏をし,そっけなく帰っていく.そのそっけなさ(メンバー全員)が大好きだった。
DIS以降の大江も大好きだった。
下手なパフォーマンスよりずっと緊張感があったあの奇妙なダンスも慣れてくるにしたがって不思議と「もっとみたい」という欲求がわいてきた。
あの頃私はもう完全に大江のことしか見ていなかった。
Roosterzから大江が抜けたのを聞いた時はショックだった。
大江がソロになるまではいろいろな音楽雑誌を毎月立ち読みして復帰記事が出ていないかチェックしたものだった。
ソロになってからも頻繁にLIVEには通ったのだが大江自体の曲が少なくなった事もあってRoosters時代ほど熱狂はしなくなった。
けれどソロの大江は不格好だが格好良かった。
早川義夫の「かっこういいということは,なんてかっこう悪い事なんだろう」の逆を歩んでいたような気がする。
大江の基本的なスタンスはおそらくRoostersの頃と変わってはいないはずだ。
今大江は実家にいるそうだが、復帰して欲しい気持ちとそうでない気持ちが半々だ。
私も年を取っているように大江も年を取っている他のRoostersのメンバーのように格好良く年を取っていない気がする不様でもその時のありのままの姿を見せていてくれたように...
その姿を見るには今の私には心の準備が必要だ。